建築の現場のいろんな出来事
古民家の魅力を語ろうとすると
どうしても
構造の事だとか
法規の事だとか
小難しい内容の事ばかりが思い浮かんでしまって
筆が進まなくなってしまうので

この際なので、
イイ面ばかりでもない事から
掘り下げてみる事にしました。

実際に古民家からイメージされる
当時の生活様式で生活するとなると
現代の生活様式に慣れている人間にとって
必ずしも快適ではないのは確かでしょうね。
修明館隙間(窓枠のまわりの隙間から、外が見える図)
存在する地域や、
建物の程度や様式にもよりますが
真冬は想像を絶するほどの寒さでしょうし
夏の冷房は必要ない場合もあるとしても、
風通しがイイという面で推測するに
機密性は期待できにくいでしょうから
いたるところ隙間だらけ
だったりして‥
自然の虫たちとの共生
覚悟しなければなりません。
修明館和室(度々の改装で鴨居が低くなってしまって、使い勝手悪そうな図)
設備面から検証してみても
中空壁が無い場合が一般的なので
電気配線、給排水配管スペースが
おのずと露出配管となり
安全性、利便性、効率性、
フレキシビリティ、ついでに衛生面etc.
どれをとっても、良くはなさそうです。

以前は多く存在した
タタキの土間
「湿気を吸ってくれて調湿効果がある」とは言われていますが、
田舎の方の土間の台所をイメージしたかぎりは
どちらかと言えば「ジメっ」とした印象です‥。
お掃除も、しにくそうで
どちらかと言えば、小奇麗なイメージではありません。
土間

しかし
そんな現代の生活スタイルからは
かけ離れた古民家住宅の
非日常的な雰囲気を
好まれる方も多く

あるいは、
インテリア感覚として捉えられ
独自のコーディネート手法によって
上手に活用されている事例も
インテリア雑誌などで多く拝見します。

お隣の香川県の屋島にある
四国地方の古民家を再現した
保存施設”四国村”
いまだに人気の観光スポットですし
(安藤忠雄さん設計のギャラリーもあります)

この20年ほどは、松山にも
古民家風のインテリア素材が活かされた
お洒落な飲食店が流行っていました。
晴れ家(松山市内某所居酒屋)
そして
古民家の魅力を語るに欠かせない人物が
アトリエの地に古民家を移設し、
生活スタイルまで古民家にあわせたと伝え聞いております
偉大な芸術家イサムノグチの存在ですね。

どんどん続けます。

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by TREview

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メッセージ
地方都市松山の
小さなインテリアデザイン事務所と、
頑張りやの若い大工さんと、
お施主さん
の3人4脚で作り上げた、
フランスの片田舎にあるような趣を
イメージした住宅が、
ただいま、
表紙
PLUS1HOUSING 別冊ナチュラアルインテリアの家に暮らしたい
style2(主婦の友社)
に掲載されていますので、
是非ごらんになっていただけたら幸いです。



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新設いたしました。
コチラもよろしくお願いします。
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